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「変化に強い組織は、“柔軟性”より“原則”を持っている」 ――環境が変わるとき、会社は何に立ち返るのか? 世の中は、かつてないほどのスピードで変化しています。技術革新、人口減少、価値観の多様化、そして突発的な災害やパンデミック…。 こうした外的要因にどう対応するかが、企業の明暗を分けます。 よく言われるのが、「柔軟性がある組織は強い」ということ。もちろんそれは間違っていません。しかし、変化にただ“流される”組織では、持続的な成長は難しいのです。 実は、変化に強い企業ほど「原則」を大切にしているのです。 ■ なぜ“原則”が変化に強いのか? 原則とは、「どんな環境でも貫くべき価値観や考え方」です。 たとえば―― ・「顧客の立場で考える」 ・「品質は一切妥協しない」 ・「社員の挑戦を歓迎する」 こうした“ブレない軸”を持っている組織は、たとえ時代が変わっても、判断や行動がブレません。 逆に言えば、変化にどう対応するかの“判断軸”になるのが、この原則なのです。 ■ 変化への適応と、軸の両立 変化に“反応”するのではなく、変化を“取り込む”組織になるには、 次の3つの要素が必要です。 1.不変の価値観(原則) 自社の存在意義・大事にしたいものを明文化しておく 2.現場の感度(情報収集と共有) お客様の声、社会の変化をつかむ仕組みを作る 3.行動への変換力(スピードと裁量) 新しい施策を試せる柔軟な仕組みを導入する つまり、「軸は固く、動きはしなやかに」が理想です。 ■ 実践ヒント:あなたの会社の“原則”を3つ挙げられますか? 社員に「うちの会社が大事にしている価値観って何だと思う?」と聞いたとき、答えがバラバラなら要注意です。 トップが大事にしていても、社員が共有していなければ、それは“ただの思い込み”です。 組織の“軸”を言語化し、日々の行動に落とし込む。それこそが、変化の時代を生き抜く力になります。 ■まとめ 「柔軟なだけでは流される。強固なだけでは折れてしまう。」 現代の企業に必要なのは、しなやかな強さです。 その土台となるのが、“変わらない原則”です。 環境がどう変わっても、最後に立ち返る場所があれば、人も組織も迷わず進めます。 あなたの組織の「原則」は、どこにありますか? |
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